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井戸TOP>井戸の作り方
井戸の掘り方にもいくつか種類があります。主な井戸掘りの方法を紹介します。
先端に刃の付いた器具を地面に突き立てて、回転させて地面をえぐるようにして掘っていきます。先端の刃は地層に合わせて変えることができます。砂のように掘っても刃の隙間からこぼれてしまいやすい地層では刃の隙間の少ないもの、泥のように粘り気がある地層では刃に詰まった土を取り除きやすいように開口面の大きいものなど、器具にも工夫が施されています。弊社では主にこの掘削ツールを使用して井戸掘りを行っております。この掘削方法で最大20m程度掘った実績があります(※地層によって掘れる深さは大きく異なります)。
先端に弁の付いた器具を地面に叩きつけることで地面を掘っていきます。地面に叩きつけられたときに土に押されて弁が開き、器具の内部に土が入っていきます。器具を上に引き上げたときには弁がしまり、内部の土がこぼるのを防ぎます。そのため、器具の上下動を繰り返すことによって地面を掘り進めることができます。比較的重い器具を使用することが多く、引き上げるのに力が要るため、人の手を多く要します。また、重い器具に巻き込まれると危険が大きいため、常に注意を怠らない集中力が必要になります。そのため、掘る原理としては簡単なものの一般の方が気軽に行うのは難しくなります。弊社では、この方法を利用したより簡易的なツールを試作中です。
上の2例では、人は井戸の外側に入って掘削を進めますが、人が井戸の中に入って掘ることもできます。人が中に入って掘ることでより広い面積を掘ることができ、大きめの石などが出てきたときにも拾い上げることができます。一方で井戸の壁が崩れることや酸欠、水をポンプで揚水しながら掘るなど、身の安全をしっかりと確保して作業を行う必要があります。また井戸枠に使用するコンクリート土管は掘削後に入れるのではなく、コンクリート土管の枠内の土を掘って少しずつ押し下げていく形になります。